活動紹介ACTIVITIES

講座の役割

メディカル・デバイス・コリドー構想についてー

山梨県の基幹産業である機械電子産業に医療機器関連産業への進出を促し、山梨から静岡までの一帯に回廊(コリドー)のように集積させる構想です。

2020年3月に山梨県が「メディカル・デバイス・コリドー推進計画」を策定し、この構想を実現するために山梨県の関係部署、民間企業・団体、アカデミア、医療機関等、関連機関が連携して取り組みを進めています。

 

メディカル・デバイス・コリドー推進計画における本講座の役割はー

山梨大学はアカデミア、医療機関の拠点として本講座を開講し、「人材養成」の役割を果たしております。

これまでの実績

平成27年度~令和6年度

受講後のフォロー体制

本講座を受講後はー

  • ・ 医療機器の専門支援機関である「メディカル・デバイス・コリドー推進センター」が伴走支援を実施しています。
  • ・ YMDL山梨医療機器研究会(講座受講生のネットワーク組織)による企業共同開発などに取り組んでいます。

メディカル・デバイス・コリドー推進センター

医療機器関連産業に向けた伴走支援を実施しています。

山梨医療機器研究会

本講座を受講した修了生の有志が集い、医療機器研究会が令和 2年度 に発足されました。

研究会主旨 山梨医療機器研究会は、「山梨発のデバイスをここから」をスローガンに、医療機器講座修了生有志らによって令和2年6月に発足しました。
研究会会長 石原 敬三 (アイドラス株式会社)講座修了生(5期生)
TEL:055-225-5551
E-mail:we@idras.jp
研究会の参加について 当研究会への参加は無料です。
活動状況

講義記録

令和6年度講義記録

講義・実習 内容 コマ数
薬機法関連法令 医薬品医療機器等法概論 医療機器概論、医療機器製造販売業、製造業の体制整備等、
医療機器のクラス分類等
3
医療機器関連法令概論 医療法、製造者責任法、産業標準化法等の概略 4
臨床試験概論・非臨床試験概論 臨床試験概論、医療機器開発の基本要件、非臨床試験の概要 4
医療機器開発 医療機器市場論、医療保険制度、プログラム医療機器、ISO13485 4
安全対策概論 安全対策概論、医療機器の不具合報告制度、
製造販売後安全管理概論
3
医学 医学講座(各診療科)歯科口腔外科、整形外科、麻酔科、放射線科、小児科、
耳鼻咽喉科・頭頚部外科、循環器内科、糖尿病内科、
泌尿器科、眼科、消化器外科
12
解剖実習 ブタ心臓解剖実習、マウス解剖見学実習3
医療機器体験実習 医療機器の体験実習2
医療シミュレータ体験実習 医療シミュレーターの体験実習 2
工学 医療機器工学概論 介護用ロボット、医療福祉用ロボット、人工知能(AI) 3
製造所見学 医療機器製造所見学製造所見学 3
実習 医療機器開発企画 試作品開発検討グループディスカッション、
ビジネスプランニング、ビジネススキル、知財
9
医療機器製作実習 試作品開発 18
修了研究 プレゼンテーション・ポスター・申請書・添付文書作成 10

受講した方々の声

R6年度 修了生

U社 S様

当社はこれまで、半導体製造検査装置や通信関連装置の製造検査業務を行ってきましたが、蓄積した技術を生かした新規事業として、医療機器設計/製造業務を立ち上げることを目的とし、会社からの依頼を受けて本講座に参加させて頂きました。

直感的に医療機器は難しい領域であると考えておりましたが、本講座では医学部/工学部の先生方の丁寧で解りやすい講義によって、幅広い知識と貴重な実習経験を得ることができました。更に、他社の方々との交流も生まれ、今後の医療機器業界での相互協力も可能かと思っております。

他では決して経験できない本講座へのご参加を、自信を持ってお勧めいたします。

R6年度 修了生

M社 I様

本講座では、各分野の医師からの直接的な話や工場見学を通じて、医療現場の具体的なニーズを深く理解することができました。

また、医療機器が人命に関わるリスクを伴うことを踏まえ、法令の背景やその重要性、製造から販売後対応までの管理の必要性を学び、ビジネスにおける法令遵守の意義を再認識しました。

さらに、グループ製作では、自身の得意なツールを活かし、メンバーと協力して製品を形にする中で、工学部や山梨産業技術センターの支援を受け、ものづくり全般に関する知識を深める貴重な経験を得ることができました。

日常業務では得られない気づきや新たな学びが多く、非常に有意義な講座でした。

R6年度 修了生

N社 K様

講座前半では、各分野の医療機器を直接医師からご説明いただき、現場で困っていること・今後製品に求めること等、現場のニーズを教えていただくことができます。更に、医療機器メーカー様の工場見学や研修医の方が実際に使用する機器を使った実習など貴重な経験をさせていただきました。また、医療機器の設計・開発、製造の流れ、QMS省令や法規制についての基礎知識を得ることができ大変勉強になりました。

講座後半では、他社の方と協力し、設計~申請のシミュレーションができるので、設計・製造のみでなく法規制の分野でも多くの学びを得ることができます。多種多様な業種、医療機器への理解度等、様々な方との交流ができ、充実感のある時間を過ごすことができます。

医療機器の設計・製造をしている/考えている会社の方にはとても貴重な機会のなる講座だと感じました。

自分から一歩踏み出す勇気のある方、ぜひ本講座に参加してみてはいかがでしょうか。

R6年度 修了生

D社 H様

これまで医療機器分野に触れたことがなく、全く知識もなかったため、受講に対し不安がありましたが、医学・工学・法律等の多岐にわたる分野のお話を聞くことができたので、受講してよかったと思いました。

弊社は、光ファイバ通信設備の構築・管理を中心に、インターネット接続サービスの提供を行っております。講座を通して、医療機器分野においてもデジタル化やIT活用が進んでいく中で、ネットワーク管理やセキュリティ強化が一層重要となるということを実感しました。

分野の垣根を越えて、今後の事業展開に活かせる知識を学ぶことができる貴重な機会だと思います。